症状,治療

ウコンの効能

ウコンには多様な種類があり、含まれる成分と効果・効能はそれぞれに異なります。服用する際には、それぞれの働きを把握し用途に応じて選択すると良いでしょう。

ショウガ科ウコン属の多年草で、世界中の熱帯地域に様々な種類が分布しています。日本でも沖縄県と鹿児島県の一部で自生しています。
香辛料、着色料、生薬など幅広い用途で用いられています。英語名をターメリック (turmeric)と言いますが、ターメリック即ち「カレーの黄色」というのが最も分かりやすいイメージでしょう。ちなみに、タクアンの黄色もそうです。
ターメリックの最大の消費地であるインドでは、傷薬や肌のパック剤(体毛の伸びを抑える、肌に潤いを与える作用があると考えられています)、染料など、食用以外の用途でも利用されています。

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日本にもたらされたのは室町時代と言われます。江戸時代の前期に、広く海外と交易をしていた琉球王国を経由して、薩摩、境という経路で日本の各地に広まりました。
沖縄では、肝臓の機能を強化する効能があるとされ、お茶として飲用したり、料理に入れるなどして、古くから民間薬草として利用されてきました。
その他の地域では、1990年代以降の健康食品ブームに乗って次第に普及浸透し、「ウコンの力」に至って健康食品メジャーの仲間入りを果たしたと言えるでしょう。

種類


秋ウコン


学名をウコンと言い、最も一般に普及している種類です。
秋に花が咲くことからこの俗称で呼ばれます。
肝機能強化の用途に最も適しています。

肝機能を強化する効果・効能がある色素成分「クルクミン」を豊富に含んでいます。
ウコンと言うと二日酔い防止や肝機能強化のイメージが最も強いと思いますが、そうした食品には主にこの種類が原料として用いられています。

春ウコン


学名をキョウオウと言い、春に花が咲くことからこの名がつきました。
肝臓だけでなく他の内臓も含めた健康増進に適しています。

五臓強化に良いとされる精油成分やビタミンなどのミネラルを多様かつ豊富に含んでいるのが特徴です。肝機能を強化する作用があるクルクミンは含まれていますが、秋ウコンよりかなり劣ります。



紫ウコン


かつてTV番組で優れたダイエット機能が取り上げられ、注目を集めるようになりました。
胃腸の浄化効果が高く体内の老廃物の排出を促す働きに優れています。そのため便秘解消や美肌、ダイエットに効くようです。

上記3種類とは違い、肝機能強化作用のあるクルクミンはほとんど含んでいません。ただ、「シネオール」、「アズレン」、「カンファ」といった精油成分を含み、良い芳香がします。

漢方では、「芳香性健胃剤」として用いられ、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の症状を和らげる働きがあるとされています。潰瘍の原因としてピロリ菌があることは知られていますが、胃潰瘍および十二指腸潰瘍の患者に紫ウコンを服用させたところ、ピロリ菌が消滅し、潰瘍の再発も見られなかったという報告があります。

紫ウコンは、血液の浄化、血管や脳細胞の老化防止にも効くとされています。血液浄化作用により、肩こりや腰痛の原因物質が取り除かれ、痛みを和らげられると言われています。紫ウコンの血液浄化作用は、疲労回復にも効くとされます。

ウコンの成分と働き


含まれる有効成分には、色素成分および精油成分のほか、ミネラルやビタミンがあります。
代表的な有効成分であるクルクミンは、肝機能を助け、対内の解毒作用を促す作用があります。



色素成分


●クルクミン
肝機能を強化し、胆汁分泌を促進する作用や利尿作用があるため、胆炎などの肝機能障害に有効な成分です。

精油成分


●ターメロン
胆汁の分泌を促進する作用とともに、鮮魚寄生虫アニサキスの成長を抑制する作用があります。

●シネオール
胆汁の分泌を促進する作用のほか、健胃作用、殺菌作用、防腐作用などの幅広い効果があります。

●クルクメン 実験的に抗がん作用の強い活性が認められているほか、体内のコレステロールを溶かす役割があり、尿道結石や動脈硬化に有効といわれています。

●クルクモール 実験的に抗がん作用の活性があることが認められており、中国では特に子宮がんの治療に有効であるといわれ、臨床的に用いられています。

●エレメン
実験的に腫瘍に対して増殖を抑える活性が認められています。

●パラメチトルイルカピノール
胆道にある胆汁を排出する作用があります。

●フラボノイド(ビタミンP)
血管壁に直接作用し、もろくなった血管を修復する作用があり、血管に弾力性が出てきます。循環器を中心に認知症の予防、喘息、アトピーなど広範囲に効果を上げています。

●アズレン
炎症や潰瘍を治す作用があり、また胃液中のペプシンの作用を抑える働きがあるといわれています。そのため、アフタ性口内炎や胃・十二指腸潰瘍の治療薬として使われています。

●カンファ
神経を昂奮させる作用があり、強心作用を持っています。
その他 ミネラル、ビタミン類 リン、鉄、カルシウム、カリウム、マグネシウム、ビタミンC、ビタミンBなどが含まれています。



ウコンの主な効用


●肝障害予防・肝機能改善
胆汁分泌を促すことで肝臓の機能を高めるため、肝障害防止に効くとされます。

●抗がん効果
皮膚がん、大腸がん、肺がん、前立腺がんの発生を抑制する効果があるとする動物実験の結果が報告されています。

●胆汁の分泌を促す
肝臓の働きを助け、肝臓が分泌する消化液胆汁を増やします。このため、悪酔いを防ぐほか、体内の有害物質の排泄を助ける。

●抗酸化作用
ビタミンEなどに匹敵する強い抗酸化作用を持ち、喫煙や老化に伴って増える遺伝子障害を防ぐ働きがあります。

●殺菌作用
ヘリコバクター・ピロリ菌の増殖を抑え、胃の正常な働きを助けます。ピロリ菌以外の細菌を殺菌する効果もあるようです。

●動脈硬化の予防
動脈硬化の原因となるコレステロールや過酸化脂質を減少させる作用があるとされます。

ウコンの過剰摂取


ウコンは過剰摂取するとむしろ健康を害することもあり、注意が必要です。次のようなケースではウコンの摂取を控えるべきとされています。

急性黄疸
ヘルペス
妊娠中
肝硬変
胆嚢炎
消化性潰瘍

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