霊芝の効能

マンネンタケ科に属するキノコで和名をマンネンタケと言います。広葉樹の根株白色腐朽菌で、北半球の温帯で自生します。

乾燥させるとそのままの形で長年保存できるため、万年茸(マンネンタケ)の名前がついたとされ、「万年」という言葉が縁起の良さに通じることからサイワイタケ(幸茸)、あるいはカドデタケ(門出茸)とも呼ばれるようになったと言われています。
「霊芝」は、マンネンタケの中国における呼称です。

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もともと中国で薬用に用いられてきたものが、その薬効が日本に伝えられ普及したものと考えられます。
中国では、後漢の時代(25-220)にまとめられた『神農本草経』に命を養う延命の霊薬として記載されて以来、古代から様々な目的で薬用に用いられてきました。
自生は希少であり、中国では子実体は皇帝への献上が義務付けられることもあったと言われ、昔から珍重されてきました。

成長した子実体を乾燥させたものを適当な大きさに切り、お湯で煎じて抽出液を服用します。
子実体はコルク状で固いものであり、そのまま食するのには適していません。また、抽出液も味が良いとは言えず、苦いと感じる人が多いようです。

子実体はさまざまな多糖類(β-グルカンなど)やテルペノイドを含むことが分かっています。

人工栽培と価格


現在は人工栽培方法が確立されており、少なくとも流通前の段階では、安価かつ安定的な供給体制が整っているようです。

霊芝の人工栽培方法はシイタケなどと類似しており、長野県などのシイタケ農家が副業で人工栽培を行っているようです。

菌糸体の生育温度範囲は10~40℃、約30℃でよく成長します。子実体の発生は20~30℃、最適温度は25~28℃とされています。

人工栽培では、原木栽培と菌床栽培が行われています。
原木栽培では、広葉樹のクヌギやコナラを使用し、天然環境または空調管理された室内で自然の周期で収穫が行われます。
菌床栽培は、ビン、袋または平箱に菌床を詰めて行います。



効能


薬効、効能については、実に様々なことが言われており、万能薬的な紹介がなされることもしばしばです。

中国や日本では霊芝には幅広い薬能があるものと信じられ、実際にさまざまな目的に用いられてきた歴史があります。
その効能を裏付けようと様々な基礎研究が世界的に行われており、培養細胞や実験動物を用いた研究では抗がん作用、免疫賦活作用、血小板抗凝固作用などが報告されています。
しかしながら、ヒトでの臨床試験はまだ限られており、結論を得るには至っていません。
また、意外なことに、漢方には霊芝を含む処方はほとんどないようです。

抗がん作用


多々言われる効果として最も一般的に言われているのが抗がん作用でしょう。

キノコ一般に含まれるβ-グルカンに代表される多糖体は、体内に吸収されるとリンパ球を刺激し、抗がん性サイトカインを放出することが分かっており、このことからキノコには抗がん効果があるとされています。
実際に、医療現場においても、シイタケのレンチナン、カワラタケのクレスチン(PSK)、スエヒロダケのシゾフィランのように、抗ガン剤や科学療法における副作用の軽減剤として治療に用いられています。

こうしたキノコ類の抗がん効果は、1968年に日本の国立がんセンターが行ったキノコの抗がん効用の調査によって広く認知されるようになりました。 このときの実験では、サルコーマ180というガン細胞を移植したマウスに18種類のキノコ熱水抽出エキスを投与し、それぞれの抗がん効用が調べられました。
この実験の結果、ガン細胞の増殖を最も強く抑えることができたのはメシマコブであり、優れた抗がん効果があることが実証されました。
ちなみに、この実験におけるがんの増殖阻止率の結果は、メシマコブ96.7%、カワラタケ77.5%、コフキタケ64.9%、オオチリメンタケ49.2%、ベッコウタケ44.2%、カイガラダケ23.9%の順となっています。

霊芝もβ-グルカンなどの多糖体を含むキノコであり、実際に抗腫瘍・抗がん効能の報告は多くあるようです。
しかしながら、他のキノコと同様、ほとんどは試験管や動物実験で、ヒトでの臨床報告はきわめて限られているのが実情です。

なお、長期継続的に服用しても重大な副作用なないとされており、このことも普及をサポートしてきた要因だと考えられます。



様々な作用の事例


効果は要するに対内の免疫機能を補強することにあるようで、細胞や組織の代謝を高めることによりもたらされる様々な薬効が信じられていると考えて良いでしょう。
参考までに、効能があると言われる事例には以下のようなものがあります。

●膠原病
●ガン免疫調整薬
●増血機能の回復
●高コレステロール血症
●白血病
●不整脈
●自律神経失調症
●ストレス性脱毛症
●坑皮膚炎症(アトピー)
●狭心症
●慢性肝炎
●血圧調節
●ジンマシン
●ストレス改善
●滋養強壮
●痔
●前立腺肥大
●脳卒中
●白血球減少症
●慢性気管支炎
●リウマチ
●中枢神経作用
●自律神経作用
●呼吸器作用
●循環器作用
●平滑筋作用
●利尿作用
●肝臓作用
●内分泌作用
●代謝作用
●抗炎症作用
●免疫作用
●抗腫瘍作用
●放射線防護作用
●老化防止作用
●抗菌作用

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